桜紋の扉―自殺防止への取り組み、納骨堂「帰郷庵」へのご納骨、供養の意義などについてご紹介します。
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歌碑の御奉納

─菩薩様の御分身─



仏法(歌碑)のある御寺


境内参道の両側に歌碑(うたひ)を建立する事は、菩薩様御在世中よりの悲願であり、「仏法の道しるべ・歌碑のある御寺」としての高野山法徳寺を実現する上で最も大切な整備事業の一つであります。

歌碑に刻まれるのは、花鳥風月を詠んだ和歌や短歌ではなく、移り変わりゆく人の世、人の心の有様をそのまま歌にあらわし、人間はこうあってはならぬ、こうあらねばならぬという、人生の正しい道しるべを綴った道歌(御法歌)であります。

歌碑の御奉納と言えば、御奉納される方が自ら作った短歌や俳句を石に刻んで奉納するのが一般的ですが、法徳寺へ御奉納して頂く歌碑は、菩薩様が作られた道歌(御法歌)の中から一首を撰んで頂き、それを御奉納して頂くのであります。

何故菩薩様の道歌を御奉納して頂くのかと申しますと、この道歌(御法歌)は、『道歌集』の序文にも書いておられますように、菩薩様が自ら思考して作られたものではなく、あらゆる苦難の中から、知らず知らずのうちに口をついて魂の奥底から湧き出て来た御真言(仏法)であり、まさに生き仏となられた菩薩様の仏性の息吹そのものだからであります。

参道の両側に建立される歌碑は、菩薩様の仏性の息吹とも言うべき道歌(仏法)によって、悩み苦しむ人々を、この世の曼荼羅浄土(夢殿)へ導く道しるべであり、御奉納される皆様は、歌碑を通して苦しむ人々の心の闇を照らす灯人(あかしびと)となり、悩み苦しむ人々を、曼荼羅浄土へ誘う道先案内人となられるのであります。


歌碑は永遠なる命の象徴


菩薩様は、平成二年四月十三日、御歳七十一歳をこの世の一期として御入定なさいましたが、その菩薩様の永遠なる命を象徴するのが、数々の道歌(仏法)を刻んだ歌碑であります。

しかし、この歌碑は、ただ生き仏となられた菩薩様の永遠なる命を象徴するだけではなく、歌碑をご奉納された皆様の永遠なる命を象徴するものでもあります。

何故なら、御奉納される皆様もまた、歌碑を通して生き仏となられた菩薩様と共に末代までも生き続けていかれるからです。

お釈迦様は、弟子たちに、「われの死は肉身である。肉身は父母より生まれ、食によって保たれるものであるから、患い、傷つき、こわれてゆくものである。それゆえに、われの肉身を見るのではなく、われの法を知る者こそ、真のわれを見るのである」と説いておられますが、菩薩様が数々の不可思議を通して、死んでも死なない命を得られた証をお示しになっておられるのは、仏法を心のともし火として生きる人は、いつまでも菩薩様と共に生きる事を教えんが為であります。

道歌(仏法)を刻んだ歌碑は、まさに永遠を生きておられる菩薩様の命そのものであると同時に、末代までも菩薩様と共に生きてゆかれる御奉納者の皆様ご自身のお姿でもあるのです。


子々孫々に残す真の財産とは


人はみな亡くなれば墓石の下に葬られ、その墓を子や孫が代々守り伝えてゆくのが古来からわが国に伝わる先祖供養の在り方ですが、その墓を拝み供養するのは子や孫だけであり、血縁以外の人々から拝まれる事はまずありません。

しかし、道歌を刻んだこの歌碑は、苦しむ多くの人々の心を照らし、浄土へ導く法のともし火そのものでありますから、道歌に心を癒され、苦しみから救われた人々は、歌碑に手を合わせ、感謝の祈りを捧げるに違いありません。

つまり、歌碑を御奉納された皆様は、子や孫や親族からは勿論のこと、苦しみから救われた多くの人々から、歌碑を通して末代までも拝まれてゆかれるのであります。

その功徳の果報は、ご奉納されたご本人は勿論のこと、ご先祖や子々孫々に報われ、回向されてゆく事でしょう。

何が有難いと申しましても、子や孫はおろか、苦しみから救われた多くの人々に、歌碑を通して拝まれてゆくこと以上に有難い事はありません。これこそ、人間として最高の幸せであり、ご先祖に手向ける真の供養であり、子々孫々に残してゆける唯一の財産ではないでしょうか。
  いつの日も 叶わぬときはただ頼め
    歌碑をわれの 墓と思いて
  勧進の 縁の糸にみちびかれ
    往くも帰るも 弥陀の浄土へ
  ありがたや 奉納寄進の導きで
    いま積徳の よろこびを知る


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シバザクラ(芝桜)
(花言葉 合意、忍耐)

 


(注1)御開帳とは、お堂やお厨子の中にお祀りされていて、普段は秘仏とされている仏像を、特定の日だけ一般に公開することを言います。

歌碑の正面(法歌)

 

 

 

 

歌碑右側(願い)

歌碑の右側(願い)

 

 

 

 

歌碑の裏側(御奉納日)

 

 


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