桜紋の扉―自殺防止への取り組み、納骨堂「帰郷庵」へのご納骨、供養の意義などについてご紹介します。
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不変の立ち位置(1)

─いつでも、どこでも高野山法徳寺―



明暗を分けたもの


いよいよオリンピック・イヤーを迎え、メイン会場となる新国立競技場をはじめ、各種目の競技会場も完成し、56年ぶりにオリンピックを迎える気運が盛り上がってきていたところに、昨年12月、中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パンデミック)によって、一年間の延期を余儀なくされ、現在、様々な分野に悪影響が出ることが懸念されていますが、それ以上に懸念されているのが、新型コロナウイルスの世界的大流行です。

3月27日の時点で、感染者はすでに53万人を越え、死者も2万4000人を数え、いまだ終息の気配が全く見通せないだけに、日本にとっても世界にとっても、未曽有の危機と云っていいでしょうが、今は一人一人が危機感を共有し、感染のリスクを最小限に抑え、感染の拡大を出来るだけ遅らせる努力をする以外に、方法はありません。新国立競技場

ワクチン開発には、一年間ほどかかると云われており、それまでの間、出来るだけ感染を拡大させないよう、一人一人が自覚をもって行動しなければなりません。

一年間延期されることになった第32回東京オリンピック大会の開催は、新型コロナウイルスが終息すれば、来年の夏ころになるでしょうが、日本では、1964年(昭和39年)10月10日から10月24日までの15日間に亘って開催された第18回・東京オリンピック大会と第2回・東京パラリンピック大会に次ぐ二回目の夏季大会開催となるため、前回にも勝る日本人選手の活躍を期待したいところです。

日本人選手の活躍と云えば、2年前(2018年)、韓国の平昌で開催された冬季オリンピック大会での活躍が思い出されます。

スピードスケート女子500メートルの小平菜緒選手、女子パシュートの高木菜那、高木美帆姉妹、佐藤綾乃、菊池彩花選手、女子マススタートの高木菜那選手、フィギュアスケートの羽生結弦選手が堂々の金メダルに輝いたのをはじめ、銀メダル5人、銅メダル4人、4位から8位までの入賞者30人という輝かしい成績を収めて閉幕しましたが、特に圧巻だったのは、66年振りの2連覇という快挙を成し遂げたフィギュアスケートの羽生選手の演技でした。

ロシアで開催された前回のソチオリンピックで金メダルを獲得した後、練習中の怪我で長期間のブランクを余儀なくされ、復帰後最初のスケーティングが平昌オリンピックの大舞台ということで、世界中から大きな注目を集めました。

羽生選手のプレッシャーの大きさは、想像に余りありましたが、いざ本番になると、プレッシャーを物ともせず、ショートプログラムでは、自己最高得点に迫る高得点を出して1位となり、好スタートを切りました。

一方、羽生選手の後に滑ったアメリカのネイサン・チェン選手は、羽生選手と金メダルを争う最有力候補と言われていましたが、ジャンプをすべて失敗して16位と出遅れ、フリーの演技で、羽生選手を上回る最高得点を出して盛り返したものの、ショートプログラムの成績が最後まで響いて、結局、5位という不本意な成績に終わりました。

フリーの得点が、フリー2位の羽生選手を上回る高得点だっただけに、ショートプログラムでの失敗が悔まれますが、もしショートプログラムの失敗がなければ、羽生選手の金メダル獲得も危うかったかも知れません。

実は過去に、ネイサン・チェン選手と同じように、ショートプログラムを失敗して出遅れながら、フリーで高得点を出し、返り咲いた選手がいました。

皆さんもよくご存じの浅田真央選手ですが、浅田選手も、前回のソチオリンピックで、ショートプログラムのジャンプを失敗して、16位と大きく出遅れたのです。

前々回のバンクーバーオリンピックでは、韓国のキム・ヨナ選手が金メダル、浅田真央選手が銀メダルを獲得し、次のソチオリンピックで雪辱を果たそうと努力を重ねてきた浅田選手にとっては満を持しての出場でしたが、ショートプログラムのジャンプの失敗が尾を引き、6位入賞に終わりました。メダリスト

フリーの演技が終わった後、感極まり、溢れる涙を拭いながら戻ってきた浅田真央選手の姿が今でも忘れられませんが、ネイサン・チェン選手の演技を見て、四年前の浅田真央選手の姿を思い浮かべた方も少なくなかったのではないでしょうか。

誰もがネイサン・チェン選手の健闘に惜しみない拍手を送っていたのは、四年前の浅田選手の姿が、多くの人々の記憶に残っていたからでしょうが、金メダルを期待されていた二人が、揃って同じような失敗をしたのを見ると、オリンピックという大舞台で受ける選手のプレッシャーの大きさが、私たちの想像を遙かに超えていることがよくわかります。

それだけに、プレッシャーを跳ね返して金メダルを獲得し、二連覇を達成した羽生選手の偉大さが一層際立っている訳ですが、改めて羽生選手とネイサン・チェン選手の明暗を分けたものは何なのかと考えてみますと、やはり厳しい練習に裏付けられた演技への自信と、自己への深い信頼、そしてプレッシャーを跳ねのける精神力の強さではないかと思います。


心の軸のブレ


羽生選手にとっては、怪我のブランクから復帰後最初のスケーティングが、オリンピックという四年に一度の大舞台でしたから、プレッシャーの大きさは想像も出来ません。

羽生選手と金メダルを争うと期待されていたネイサン・チェン選手も、羽生選手に勝るとも劣らぬ大きなプレッシャーを感じていたことは間違いないでしょう。浅田真央選手

お互いに今まで体験したことのないプレッシャーの中で、羽生選手は高得点を出し、ネイサン・チェン選手はジャンプをすべて失敗するという対照的な結果となりましたが、明暗を分けたのは、やはり二人のプレッシャーを跳ねのける精神力の強さの違いではないかと思います。 ネイサン・チェン選手が失敗したジャンプの映像を見ると、どのジャンプも体の軸がブレているのに対し、羽生選手のジャンプは、体の軸が全くブレていません。

「心身一如」と云われるように、心と肉体は常に一体で、相互に影響し合っていますから、心が乱れれば、自ずとその乱れは肉体にも現れ、失敗を誘発する可能性が大きくなります。

羽生選手の体の軸がブレていないのは、心の軸がブレていない証拠であり、心の軸がブレていないからこそ、それが同心円状を回転する綺麗なジャンプとなって、高得点へとつながっていったのです。


不変の立ち位置


心の軸がブレていないということは、羽生選手が自分の立ち位置をしっかり持っている証拠ですが、その違いが、羽生選手とネイサン・チェン選手のジャンプの明暗を分けたように、わたしたちの人生においても、立ち位置を持っているか否かが、その行く末を大きく左右します。

例えば、私は、いま山梨県北杜市須玉町の高野山法徳寺にいます。皆さんは、自宅の居間や外出先で、この文章を読んでおられると思います。同じ文章を読んでいても、わたしと皆さんとでは居場所が違いますから、自ずと立ち位置も違ってきます。

ここで、私と皆さんの立ち位置を同じにするため、これから、皆さんが要る場所に瞬間移動したいと思います。

藤子・F・不二雄氏の代表作「 ドラえもん」は、未来からきたネコ型ロボットのドラえもんが、勉強もスポーツも苦手な小学生「野比のび太」の周囲で起こる様々な問題を、ひみつ道具を使って次々と解決していく人気のアニメですが、ひみつ道具の中に、「どこでもドア」というとても便利な道具があります。

文字通り、行きたい場所を心に念じ、声に出してドアを開ければ、その場所へ瞬間移動出来る夢のような道具ですが、この「どこでもドア」を使って、今から皆さんの居る所に瞬間移動してみたいと思います。

皆さんの居る場所を心に念じてドアを開けます。その瞬間、わたしは、一瞬にして皆さんの所に移動しました。

移動した私は、皆さんと一緒にいますから、皆さんと立ち位置が同じになりました。私は、もう高野山法徳寺にはいません。表面的に見れば、そうなりますが、実を云いますと、私はまだ一歩も高野山法徳寺から出ていないのです。何故なら、移動したのは、目に見えるわたしの肉体だけで、心はまだ高野山法徳寺に留まっているからです。

これが、題名にある私の不変の立ち位置であり、信仰の基軸となるものです。

合掌


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