桜紋の扉―自殺防止への取り組み、納骨堂「帰郷庵」へのご納骨、供養の意義などについてご紹介します。
桜紋の扉 法徳寺の扉 御祈願の扉 汗露水の扉 御法歌 法話の扉 帰郷の扉 升紋の扉
御法歌とは御法歌の栞聖歌集夢殿の歌碑歌碑の御奉納

相相(そうそう)と 外の相にと迷うより

変えてうれしや わがうちの相



菩薩様のお伴をして紀州高野山へ行った時の事です。五才くらいの女の子を連れた女性が、菩薩様に声をかけて来られました。

「私は、四国の香川県から来た者ですが、憑き物(つきもの)が付いているから高野山へ行って来いと言われて、昨夜、高野山の宿坊に泊めて頂いたのです。そうしましたら、奥の院で大変立派なお坊さんにお会いした夢を見ました。どうか私の憑き物を取って頂けないでしょうか」

「分かりました。いま私があなたの憑き物を全部取ってあげましょう。取るだけでは満足出来ないでしょうから、私があなたの憑き物を全部貰ってあげましょう」

「そこまでして頂いたら辛いです。先生は、何ともありませんか」

「私はそんなものには、一切迷いませんから、心配はいりません。苦しむ人がいれば、自分の身を捨ててでも、その人を救わずにはいられないのです」

「この子にも憑き物が憑いていると言われたので、取って頂けないでしょうか」

「わざわざ高野山まで来て、その様な事を言っていると、お大師様が泣かれますよ。いいですか。四国へ帰られたら、もう二度と、憑き物が憑いていると言ったその人の所へ行ってはいけませんよ。憑き物が憑いていると言うその人があなたに憑いているのですから、その人から離れなさい。そうしないと、いつまでたっても救われませんよ」

「有難うございました。これでよく眠れるようになります。お四国へ来られた時は是非お寄り下さい」

菩薩様のお言葉で、身も心もすっかり楽になったのでしょう。眼が覚めても体がえらくて起きられないと言っておられたそのお方が、紙に電話番号を書かれ、子供と二人で、うれしそうに帰っていかれた後姿が、今でも忘れられません。

人間というものは弱いもので、体が悪くなったり、家庭的に色々な事が起きてくると、家相が悪いのではないか、墓相がよくないのではないか、憑き物が憑いているのではないかと、朝も起きられないほど色々な事で悩み苦しむのであります。

このお方は、或る宗教団体の支部長をしているとおっしゃっておられましたが、支部長までしている人であっても、色々な事で迷い、憑き物が憑いていると言われると、そう思い詰めてしまうのです。

また、世の中には、憑き物が憑いているなどと言って、苦しんでいる人々を益々迷いの淵へ陥れる人がいるのですが、何故簡単に惑わされるのかと言えば、自分自身の中に正しいもの(仏法)がないからです。

このお方には、元々、憑き物などというものは憑いてはいなかったのですが、自分自身の中に狂いのないお悟り(仏法)がないから、憑き物が憑いていると言われると、憑き物が憑いているから苦しいのだと思い込み、自分で自分の首を絞めてしまうのです。

世の中には、家相、墓相、占い、占星術、姓名判断、四柱推命など、人生の未来を予測し、善悪吉凶を占う術が数多ありますが、自分以外の何かを変えて人生が好転するのであれば、この世に苦しむ人は一人もいません。

家相が悪い、墓相が悪い、名前が悪いと、あれやこれやで迷っている人をよく見かけますが、もし手相が悪い、骨相が悪いと言われたら、その方はどうするのでしょうか。家相、墓相、名前は変えられても、自分の手相や顔の悪い箇所を切り刻む訳にはいかないでしょう。ましてや、乱れた世の中の相(世相)は、人間の心が変わらなければ、変える事は出来ないのです。

菩薩様は、『道歌集』の「求道の心得(邪教に迷わず)」の中で、

人の世は何かにつけて苦労の多いものですが、そうした中で思わずとりすがった教えが慈悲なき教えであったら何といたしましょう。それこそ迷路に入るばかりか、自己人生の破滅となるでしょう。『法句経』に、
 「茅(かや)を掴みそこぬればその手を傷つくるが如く、あやまれる求道は人を破滅にみちびく。」
 と、きびしく戒めておられますが、教えを求めるには念には念を入れて、正しい教えを求めなければなりません。
 宗教とは自己の旨とすべき教えでありますから、仏法以外に何かを求めてそれを頼りとするものでは決してありません。よくない人生が好転するもしないも、わが心、わが所業にあることに気付かねばなりません。法を聞き、教えをうけましょう。それによって迷いの心も開かれるというものです。

と説いておられますが、まさに、迷い多き人生だからこそ、他に惑わされる事のないよう、また自らが迷う事のないよう、心に正しい人生の道しるべ(仏法)を持たなければならないのです。


御法歌のしおりTopへ


サイト内検索 help
 


法徳寺の草花と自然

はなしょうぶ

ハナショウブ(花菖蒲)
(花言葉 信頼)

 


御法歌のしおりアーカイブへ


 

 

紀州高野山・奥の院

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


高野山法徳寺(たかのやまほうとくじ) TEL:0551-20-6250 Mailはこちらから
〒408-0112 山梨県北杜市須玉町若神子4495-309 FAX:0551-20-6251 お問合せフォーム