桜紋の扉―自殺防止への取り組み、納骨堂「帰郷庵」へのご納骨、供養の意義などについてご紹介します。
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不思議は世々に新たなり千年に一度の聖水神通力について夢殿の御回廊廻り汗露臺の御本尊

不思議は世々に新たなり(2)



何故左側なのか


こうして、聖水にまつわる数々の疑問が一つ一つ解けていったのですが、この聖水を飲ませて頂く為には、まだまだ悟らなければならないことや、実践しなければならないことが幾つもありました。

最大の疑問は、何故首の痛みも、溜った水も左側なのかということでした。

この首の痛みが、菩薩様の衆苦の御汗を意味する聖水を頂く為には、どうしても受けていかなければならない代受苦行であることは分ったのですが、何故首の左側だけなのか、何故二台ある洗面台の内の左側だけにしか地下水が溜らなかったのか、そのお計らいの意味がどうしても分らなかったのです。

古歌に、
  右ほとけ 左凡夫と合わす手の
    内にゆかしき 南無の一声
 と歌われているように、右側はみ仏を現わし、左側は私たち衆生を現わしますから、左側に溜った地下水も、左側に頂いている首の痛みも、悩み苦しみを背負う人々の救いと関係があるに違いないとは思ったのですが、具体的にそれが何を意味しているのか、そしてその為に何をすればいいのかが分らなかったのです。

ところが平成十七年十月二十日に高野山法徳寺へ帰郷され、十三ヶ月間に渡って私達と共に行をされた御同行のFさんから、救われなければならない御縁者がおられ、その御縁者はすべて女性であるというお話をお聞きしたのです。

昔から、右側は男性を現わし、左側は女性を現わすと言われている事から、私は、「左側の洗面台にしか溜らなかった地下水も、首の左側の痛みも、Fさんを通して御縁者の因縁を解き、それを、苦しむ人々が背負う因縁を解く手本としたいとのお計らいに違いない。その為に菩薩様は、御同行の中からFさんを選ばれたのだ」と直感したのであります。


初めてお水を頂いた納め菩薩


その後、様々なお指図やお計らいをいただき、最終的にお水を飲ませていただけたのは、掘削を始めてから四ヶ月余りが経過した平成十七年十二月十三日の納め菩薩でした。

勿論、飲ませていただいたお水の味わいは、まぎれもなく歯ブラシ立てとグラスに溜ったあのお水と同じでしたが、当然の事ながら、味わいは同じでも、お水の意味を悟らせていただく前と、悟らせて頂いた後とでは、お水に対する思いが全く違っていました。

聖水の真相を悟らせていただくまでは、ただ口に優しくて美味しい天然水に過ぎませんでしたが、悟らせていただいた後は、ただ美味しいだけの天然水ではありませんでした。

菩薩様をお大師様と不二一体の生き仏と信じる私達にとって、このお水は紛れもなく、苦しむ人々の罪穢れを代わって背負い、ご苦労していて下さる菩薩様の代受苦の御汗であり、この上もなく尊い、世界に二つとなき生き仏様の命の聖水なのであります。

昔から、生き仏と成られるお方は、千年に一人出るか出ないかと言われており、その意味で、生き仏様の代受苦の御汗を意味するこの聖水も、生き仏様が世に出られた時にしか頂けない、まさに千年に一度頂けるか否かと言われる聖水と言っても過言ではないでしょう。


聖水の呼び名─汗露水


この尊い聖水を、ただ地下水と呼ぶのは余りにも勿体ないと思い、私なりに水の呼び名を考えてみました。

菩薩様が流された衆苦の御汗ですから、それに相応しい名前でなければなりません。一度聞いただけで心に残るような名前を付けたいと思い、色々思案したのですが、中々相応しい名前が思いつきませんでした。

「示現水」「お加持水」「お身代り水」など、色々な名前が浮かんでは消えてゆき、やはり自分が計らいをしている内は何をしても駄目だと、痛感せざるを得ませんでした。

万事休した私は、「どうかこのお水に相応しい名前をお授け下さい」と菩薩様にお伺いする事にしました。

すると、平成十八年一月十七日の午前四時過ぎ、ふと目が覚め、その瞬間、「かんろすい」という名前が頭に浮かんできたのです。しかも、名前だけではなく、漢字まで浮かんで来たのです。

今まで私が知っている「かんろすい」は、甘い露の水と書く「甘露水」でしたが、その時、頭に浮かんできた「かんろすい」は、「甘露水」ではなく、汗の露と書く「汗露水」でした。

最初は、「今まで色々と計らいをしてきたから、こんな名前が浮かんだのだろう」と思いましたが、「汗露水」の意味を調べていく内に、「これは私が付けた名前でも、付けられる名前でもない」と確信したのであります。


甘露水の意味


「汗露水」と言っても何の事か分かりませんので、先ず「甘露水」について調べたところ、色々な事が分かりました。

お釈迦様がお生まれになったインドは、ご存知のように、ヒンズー教(バラモン教)の盛んな国ですが、インドにはソーマという植物があって、ヒンズー教の根本経典であるヴェーダによりますと、ソーマの汁は神々の飲料で、不死の霊薬とされており、そのソーマの液汁の事を、ヒンズー教では甘露水と呼んでいるそうです。

また仏教では、仏法を甘露水と呼んでいますが、そう呼ぶのは、仏法が永遠で滅びないものだからです。

更に中国古来の伝説では、王が徳のある政治を行えば、竜神がそれに感応し、その瑞祥として甘い雨を降らすと言われており、その雨水の事を甘露水と言うのだそうです。

いずれにしても、甘露水というのは、不生不滅の霊薬と見做されているばかりか、滅びる事のない仏法そのものに譬えられており、法徳寺の地下から湧いた聖水の呼び名として、これに勝る呼び名はない事を確信したのであります。


汗露水と名付けられたみ心


しかし、問題は、何故「甘露水」ではなく「汗露水」なのかという事です。

まず考えられる理由は、この聖水が、菩薩様の代受苦の御汗を意味する聖水である事を示す為ではないかという事です。

「甘露水」と書いたのでは、このお水が菩薩様の衆苦(代受苦)の御汗である事が分かりません。しかし、呼び名は「かんろすい」でも、使われている漢字が「汗露水」であれば、文字通り、代受苦の御汗の露を意味する聖水である事が誰の目にも明らかですから、そこで、「汗露水」という漢字が使われているのではないかという事です。

しかし、これだけの理由では、まだ何か納得出来ないものを感じたので、更に色々と調べてみたところ、この「汗」という文字には、私達が知っている汗の他に、もう一つ別の意味がある事が分かったのです。

最近、角界では、朝青龍や白鵬、日馬富士など、モンゴル出身の力士が大活躍して人気を集めていますが、モンゴル系遊牧民の間で王者の称号として用いられているのが、実は「カン(ハン)」と言う文字で、漢字で「汗」と書くのです。

モンゴル帝国を築いたテムジンは、王であるカン(ハン)の位に就き、ジンギスカン(チンギスハン)と名乗った事は、よく知られていますが、ジンギスカン(チンギスハン)は、漢字で「成吉思汗」と書きます。

私たち日本人は、お尻に、蒙古斑という青あざを付けて生まれてきます。大人になると消えていきますが、世界で蒙古斑があるのは、日本人とモンゴル人だけだそうです。

ですから、モンゴルで王者を現す「汗」という言葉が、同じ蒙古班を持つ日本人である法舟菩薩様の代受苦の御汗である聖水の呼び名に使われていたとしても、何ら不思議ではありません。何故なら、菩薩様もまた、仏の王である大日如来の覚位を得られたお方だからです。

菩薩様が四国第二十一番札所の太龍寺で、お大師様より「普門法舟」という名前を授けられた事は周知の事実ですが、この「普門」という名前は、お大師様が頂かれた「遍照金剛」と同様、仏の王である大日如来の別名なのであります。

その名前が菩薩様に与えられたという事は、菩薩様がまさに仏の王である大日如来の覚位を得られた証と言えましょう。

モンゴル帝国を築いたテムジンに王者を意味する「汗」の称号が冠せられたように、大日如来の覚位を得られた菩薩様が流しておられる代受苦の御汗の呼び名に、王者を意味する「汗」の文字が使われていた事が分かった時、私は初めてこの聖水に「汗露水」の名前が名付けられた本当の意味を悟れたように思いました。

つまり、「汗露水」という名前には、「代受苦の御汗」という意味の他に、「仏の王者の御汗」という意味も込められていたのであり、「汗露水」という呼び名は、仏の王者である大日如来の覚位を得られた菩薩様が流された衆苦の御汗である聖水を現すのに最も相応しい呼び名だったのです。

勿論、このような素晴らしい呼び名を、私が付けられる筈もなく、きっと菩薩様が自ら、私を通じて付けられた呼び名に違いありません。


不思議は世々に新たなり(1)
不思議は世々に新たなり(2)


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